小児矯正 ~治療を終えたら~
矯正治療を終えた後も、お口のメンテナンスが必要です。
当院では、矯正治療中に虫歯や歯周病にかからないために、患者様のお口の中のメインテナンスにも力を入れています。また、治療が終了しても、生涯健康なお口でいられるよう患者様をサポートしていきます。
矯正治療後は、歯が痛くなったときだけ歯科医院に行くのではなく、定期的に通院してメインテナンスを行い歯の健康を守るようにしましょう。奥歯や歯と歯ぐきの間にある溝に溜まった歯垢(プラーク)は、普段のブラッシングだけではなかなか取り除ききれません。
歯科医院で専門的な器具を使って定期的にクリーニングして、お口の中の健康を維持することが大事なのです。
保定装置(リテーナー)の着用
保定装置とは矯正装置による治療を行い、噛み合わせと歯並びを整えた後に、後戻りを防ぎ歯の位置を安定させるために使用する装置のことです。歯を移動させる矯正装置とは違い、歯を動かさないように保定させる装置になります。
矯正治療後も、歯の根の周りの骨はしっかり固定されておらず、不安定な状態にあります。さらに、歯と歯ぐきを結んでいる線維の形は簡単には変化せず、移動後の位置から元の位置へと戻ろうとする力が歯に加わってくるのです。そのため保定装置を利用して、新しい歯や顎の位置になじむまでの間、歯を固定して後戻りを防ぎます。
リテーナーの種類
マウスピースタイプ
左右の大臼歯~大臼歯までの透明なマウスピースタイプの取り外し可能な装置です。
個人により差はありますが、装着当初は、違和感があり、話がしづらくなりますが1週間~1ヶ月程度で慣れる方が多いようです。審美的には、すぐれた装置です。
ワイヤー(フィックス)タイプ
細いワイヤーを矯正終了後の歯列に合わせ曲げ、歯の裏側に専用の接着剤で接着をし、保定をする固定式の装置です。違和感は、一番少ないようです。
治療前の歯列、治療終了後の状態により異なりますが、左右の犬歯~犬歯、または小臼歯~小臼歯を固定します。 歯の裏側に装着する装置ですので表側から装置は見えず、審美的にすぐれています。
固定式なので取り外しの面倒な操作はありませんが、その反面、装置の周囲に汚れがつきやすいという欠点があります。歯磨きの方法は、ご指導・ご説明致しますので、ご安心ください。
ベッグタイプ
表は、ワイヤーで押さえ、裏側は、プラスチック(レジン床)で構成されている取り外しの可能な装置です。
個人により差はありますが、装着当初は、多少違和感があり、話がしづらくなることもございますが、1週間~1ヶ月程度で慣れる方が多いようです。 表のワイヤーで前歯を微調整をすることができます。